Sunday, October 25, 2009

週末の思いつきブツクサ

何かのテーマでマジメに書く気がどうしても出ないので、今日は「週末のブツクサ」と称して、思いつきの羅列。

前回のMHJ記事では、「週末は100番目の破綻銀行が明らかになる」と締めくくったわけだが、いっきに7行ぶっ飛んで「106番目」までリストが伸びた週末である。

どこも総資産数億ドルの小規模金融機関ばかりで、金曜日に破綻が公示され、週末に受け皿になる銀行に資産と預金の引渡しがなされ、月曜日には滞りなくオペレーションが再開される、いわゆる「金月(きんげつ)処理」をやってるわけだが、この破たん処理手法は小規模の金融機関にしか使えません。

資産規模が大きくなると、オペレーションの引継ぎが実務的に困難になるからね。

106という数字は、一年間に破綻した機関数としては、1992年以来、最高だそうである。

2009年、いったい、どこまで破たん金融機関数が増えるのであろうか・・・。

   ★   ★   ★

そして、筆者にとっては、この週末はやや暗い週末である。

自分のブログで「アマゾンって、いい会社だぜ~」とか(7月23日付MHJ記事参照)、「ネットフリックス株はまだまだいけそうかもな~」(9月12日付MHJ記事参照)とかブツブツ言ってたくせに、【自分では株持ってない】という、悲しみ。

良いと思ったら、買っとけよ、自分!!

AMZNも、NFLXも、どちらも「3Qトップラインの力強い増加」という、まさに「ファンダメンタルズにサポートされたピカピカのストーリー」であった。

たしかにひごろから相場が上がっててもウジウジと暗い話ばっかしている筆者であるが、自分のガッツフィーリングに対してまでコントラリアンやってて、どうする。

そんなド阿呆な己の姿に下唇をかみ締め、「ガッツフィーリングには忠実に・・・」と自分で自分を戒めた、そんな週末でもあった・・・。

チャートは金曜日に26.8%上昇のアマゾン(AMZN)の先週5日間のパフォーマンス。



そして、こちらは、同じく10.6%上昇のネットフリックス(NFLX)。



   ★   ★   ★

やる気でなくてぼんやりしてたら、某友人から、おもしろいYouTubeビデオが回ってきたので、ここに貼っておくことにする。

ブリティッシュロックの醍醐味か。



しかし、イギリスも大変そうであるな・・・。英国のGDP、0.4%縮小。欧州他国から遅れとる。

昨日のウォールストリートジャーナルは、グリーンシュート(Green Shoot)戦略でなんとか英国経済を盛り上げようとしていたゴードン・ブラウンも、彼の最後の望みは絶たれた、と厳しいコメント。

GDP Numbers Sink Gordon Brown’s Last Hope (WSJ、10/24/09)

ポンコツ車を新車に買い換えれば政府がおカネくれますというCash for Clunkersプログラム、アメリカでは8月で終了しちゃったが、英国では先月さらに延長して(英国版はCash for Bangersと呼ぶらしい)、新車セールス盛り上げようと頑張ったのにね。

ブラウン首相も、下唇をかみ締めてうつむいていた週末ではなかろうか・・・。

   ★   ★   ★

アメリカでは、9月の住宅販売実績が、年率換算で9.4%もジャンプするという「明るい」ニュースが23日に出ていたが、マーケットはそろそろ、この手のニュースには簡単に飛びつかなくなってる雰囲気あり。

持ち家を買う人たちに税金の戻りがあるプログラムが11月で終了になるため駆け込み需要があった、という説明だが、車向けCash for Clunkersしかり、この住宅向けプログラムしかり、政府が現金ばら撒く「花咲かじじい」プログラムでなんとか消費を喚起しようとがんばってるが、なかなか本格的にエンジンかからず。

(消費は全体的にけだるいながらも、筆者自身のビヘイビアがそうであるように多くがeコマースに流れて、アマゾン、ウハウハ。)

議会には、住宅向けの税金クレジットを、現行の8000ドルから15000ドルまで引き上げようと息巻いている皆様がいるんだが、この住宅向けプログラムはすでに「詐欺」で摘発される連中が出てきてて、中には、4歳の子どもが申し込んでいたケースもあったらしい。

申し込めるのは、初めて家買うファーストタイム・バイヤー・オンリーですからね。4歳なら、たしかに、「ファーストタイム・バイヤー」という条件はクリアできるか。しかし、どうしよーもねー親だな。

   ★   ★   ★

イギリス制作YouTubeビデオ「Bohemian Bankruptcy」をくっつけたんで、この際だから、かのバーニー・フランクによる「Banking Queen」も、ついでにくっつけておく。



さて、今週は、どんな展開になるやら・・・。



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4 comments:

haustin said...

>「ガッツフィーリングには忠実に・・・」と自分で自分を戒めた、そんな週末でもあった・・・。

ああ、プロの筆者さまでもそうなんですから、私も何個か悔しい思いをしているのがあるので(FordとかBoAとか(どん底のとき))、変に安心したりして(そういう問題ではないんですが)


それにしても、8000ドルの支援策、延期さいないかもとかいいだしましたね。マーケットさげとりますね。。。でドルはあがり、、、家を買おうと思っていた私としては、15Kまで増えた挙句に給与リミットもあがるんなら、、と思ってましたが、この策がおじゃんになって、ほっとしていたりします。だって、お金すりすぎですよ。。。ドルで資産もってるから、それじゃあ困るんですよね(苦笑)

市場の反応は悪いですが、これ以上お金ばら撒く政策はちょっと心配です。

スティミュラス依存のマーケット、、果たしてどこまで持つのでしょうかね?

TrinityNYC said...

>haustinさん

延期せずに徐々に減らしてゆくかも、なんていう話、聞きましたよ。それで今日下げてましたけど、そのニュースで下げるなら、結局は、マーケットは政府支援が永遠に続くことを期待して上げてるのかい、と逆に突っ込みたくなりますよね。またまた、バーニー・フランクあたりが「Banking Queen」をBGMに登場してきて、「政府支援は減っても貸し出し増やせ!」とか、政治的圧力かけ始めるんじゃないかしら。やりかねないですからね、あのオッサン・・・。

今日はドル上げてましたね。なんだか、みんなドルしか見てないんじゃないの?とか言いたくなります。

「ああ、買っておけばよかった」というのは、いつも、あとの祭り。「ガッツフィーリング」はやっぱ危ないですね・・・。告白します・・・ガッツフィーリング無視して買い損ねただけじゃなく、フィーリングで買って大損したものも・・・あぁ・・・(大爆)

LuciFer said...

BIDU今持ち直してますが、昨日から今朝にかけての時間外で激下げましたね~。いつかショートしようと思いながら、怖くてできなかった銘柄です。

以前のドイツ語の動画も面白かったですが、このBohemian Bankruptcy 私にとっては最高です(笑)。このGDPネガティブサプライズとほぼ同時に出してくるところがすごい! 作りが細かくて台詞が悲哀をさそいます。

ポジショントークとても好きなので、ときどき記事にしてください。でも今年3月のFDXロングは、普通の人はなかなかできないと思います。単純に考えて、このような環境ではあとから上げてくるタイプですし、私は3月ショートばかりやってました。激的にへたくそです(笑)。

haustin said...

なんと、カリフォルニアはお金がないのにこんなこと考えてます~

http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2009/10/20/BUQA1A7QLE.DTL

これで税金上がったら本末転倒なんですが~(爆)0.25% もうすぐあがるんですが、、、